2020.06.30
今年の夏の「土用」は、土用入り:2020年7月19日(日)土用明け:2020年8月6日(木)となります。
皆さま、新型コロナウイルス感染症において、まだまだ気を抜けない状況が続いておりますが、いかがお過ごしですか。
感染予防として、「目、鼻、口」からウイルスの侵入を防ぐことが重要な予防策として周知のことですが、「疲れないようにする」体力維持、自己免疫力を上げておくことも重要とされています。
さて、例年のことですが、今年も夏の「土用」が訪れる時期となりました。東洋医学では一般的に1年で最も体力、自己免疫力が落ちる時期とさせているのが、夏の「土用」です。
360日を春夏秋冬の四季に仕切ると一季が90日になります。その季節の終わり18日間を土用と言い、各季節は90日ー18日で72日となり、土用も4つ合わせると18日×4で72日となります。
夏の土用を「長夏」とも言い、最も暑くなり湿気も多く体力も消耗するので格別扱いされています。また東洋医学では、春は肝、夏は心、秋は肺、冬は腎、季節の変わり目は脾というように臓器にもその五行を当てはめます。そのため、春は肝に負担が掛かってイライラしやすく、夏は心を乱して落ち込みやすく、秋は肺を痛めて呼吸器系の症状が出やすく、冬はエネルギー源でもある腎が不調をきたしやすくてギックリ腰やめまいが出やすいと言われています。そして「 季節の変わり目 」は、脾臓を含めた胃や腸に負担が掛かり、消化吸収機能が落ちると言われています。
だから、その消化吸収機能が落ちるタイミングで、それを補う「 鰻 」を食べるという養生法が江戸時代から有名になっています。
例年とは違い、新型コロナ感染症への対応も含め、暑く湿気の多い長夏を乗り切るためにも、皆さん、今まで以上に自己免疫力向上のため養生されてください。
東洋医学(鍼灸・漢方)では「未病の治療」を重視し、自己免疫力を上げ、生体防御能を増すことを役割と考えています。
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